昔懐かしい、思い出を巡るためのプロジェクト
昔ながらのオムライスを探索するためのアプリ『オムクエ』
昔ながらのチキンオムライスを出す店を開拓して行きたい、というビジョンから、それをより楽しむためのアプリを作ろうと考えました。

行先を決める
昔ながらのチキンオムライスはどこに行っても置いているものではありません。
そこで、オムライス指数、という指数を作って、地図を見ながらその指数が高い駅を確認することで、今日の行先を決めることができるようになります。
駅に到着し、周辺情報を確認、入力する
その駅に到着した際に、オムライス指数を算出する根拠となっている駅周辺の情報を確認します。例えば商店街があるとか、古い店が残っているとかいった情報です。
半分ぐらいの情報は、生成AIに頼った不正確な情報なのですが、それでもある程度の精度はでます。
ここでユーザーが正確な情報をアップデートすることで、精度が上がっていく仕組みになっています。
店でオムライス情報を入力
店で食べた後に、卵の様子や中身がどうだったなどどんなオムライスだったのかを入力します。
オムライスは外観を見ただけでは、中にチキンが入っているかどうかが分かりません。オムライス指数はチキンオムライスを見つけるための指数なので、中身の情報が非常に重要になります。
オムクエの基本機能は以上になります。
企画の背景
オムライス指数
移動は電車であることが多いのと、車にしても目標地点は駅に置くのが自然ということから、駅周辺でのオムライスの見つかる確度というのを数値化することにしました。
その数値が駅のオムライス指数になります。
オムライス指数については、以下の記事にまとめています。
‣
この定義を元に、そのサブセットとして10項目のうち6項目を使って、オムライス指数を算出するプロトタイプをLINE Botとして作成しました。

プロトタイプの実装について
プロトタイプでは、当初はSupabaseを使って駅のオムライス指数などをデータベース化するとか、フレームワークにHonoを使ってTypescriptで実装するなど考えて、途中まで作りましたが、先生やメンターさんのアドバイスもあり、最終的にデータベースやロジックなどの中身の実装は行わず、DEMODAYにてWebのUIをデモを見せられることを目標に作りました。

サーバーレスの実行環境としてnetlifyを使い、Javascriptとスタイルシートを使ってWebアプリとして実装しています。
技術的なトライとしては、レトロ感をだすためのUIを工夫し、Windows3.1のUIっぽくなるようなデザインをしました。
地図についてもOpenStreatMapを使ってレトロな感じが出るような実装をしました。
iPhoneでは、基本的にスクロールバーが表示されないので、どうやって表示すればいいのか、かなり調べました。その結果、iPhoneでスクロールバーを出すというJavascriptのライブラリがあったのでそれを使いました。自分以外にもiPhoneでスクロールバーを出したいと強く思った人がいたのが感動でした。
クラウドファンディングのプロジェクトとしての取り組み
結果


9月12日からスタートし、終了予定の3日前、9月24日にサクセスすることが出来ました。
SNSでの取り組み
7月の終わりくらいから、XとFacebookを使った巻き込みにトライしていましたが、なかなかアウトカムを引き出すことが出来ませんでした。
8月20日にLINEを使ったコミュニティを作りました。21日に1名、ツイッターを見て来たおっさんという方が参加されました。また、Facebookからは以前からの知り合いが参加されました。こちらも同年代の方です。もう一名、こちらはプロフィールが全く分からない方です。結果3名でのスタートとなりました。
スタート直後にコミュニティ参加の方から高額の支援を頂いて好スタートを切れました。この方とは引き続きコミュニティでプロダクトの仕様などでお話しできるものと思います。
9月13日には、はてブ砲を仕込みました。CFを紹介するnote記事を作成し、同じ時間に同期その他の方に、はてなブックマークをしてもらうというものです。家族にも協力してもらい無事トレンドに載りました。
プレスリリースの取り組み
期間中に、以下の4つのリリースを打ちました。
- https://pr-free.jp/prform/ 無償 登録不要
- https://www.value-press.com/users/informations 有償だが、お試しのFREEプランがあるので、CFはそれでリリース打つ。
- https://presswalker.jp/ 会員登録が必要、会社の審査があり2営業日掛かる。
そのうち、value-pressを見たプレスからのコンタクトがあり、メディアに掲載して頂けました。

LTでの取り組み
オフラインのLTで使うための名刺を友人に作ってもらいました。

以下のLTで登壇しオムクエの紹介を行いました。
8月24日 【屋形船開催】IoT縛りの勉強会! IoTLT vol.114 @東京湾
9月13日 Shinjuku.rb #95 LT会!心の技術書を紹介しよう!
9月17日 【未経験大歓迎】エンジニアキャリア勉強会
9月18日 初めての登壇歓迎!第17回 LT練習会 - テーマはなんでもOK!気軽にLTしませんか?
9月19日 みんなのPython勉強会#108
9月24日 エンジニア達の「完全に理解した」Talk #57
9月25日 プロトアウト DEMO DAY vol10 -「作ってみた」のその先を共有するイベント
9月26日 【LTイベント】気になる技術LT会2024!
期間中は、出来るだけ多くのLTに登壇するようにして、懇親会にも参加しました。LTに参加された方でXのアカウントが分かる方は全員フォローするようにしました。
結果、一つのLTに出ると、一人は支援して頂ける人が出てきました。
つづけさまにLTをやって、だんだんLT登壇が楽しくなってきました。
プロトアウトのDEMO DAYが25日にあり、そこでのプレゼンで5人の支援を目標としました。
ただ、そこで目標通りの結果が出ても、このペースでは目標額に届かないことは明らかでした。
だ
ダイレクトコンタクトでダメ押し
23日の夜は、過去の人間関係でLINEなどでつながっている人、LTで知り合った人などに片っ端から最後のお願いを送っていきました。本当は人間関係ではなく、企画自体に共感してくれる人に支援が欲しいのですが、自分の発信力の無さからそれを諦め、とにかくお願いするということにしました。
サクセスするかどうかは結果なので、学ぶという面ではそれほど重要では無いとはいえ、結果を出さない人を世の中は評価しません。
自分も結果を出し続けてきた人間としてのプライドがあります。とにかくなりふり構わずサクセスを目指すことにしました。
その結果、しばらく連絡していなかった友人から高額の支援が立て続けに入り、一気にサクセスすることが出来ました。
DEMO DAYでは、プロトアウト関係者の方からご支援を頂き、最終日にはおそらくキャンプファイアーのサイト内からの流入の支援者と思われる人からの支援がありました。

結果、目標3万円に対して170%の5万1千円、50人に対して98%の49人という満足いく形で終了しました。
終わりに
サクセスしたことは、まったく自分の力では無いなと痛感しています。
自分の発信力の無さ、巻き込み力の無さを、過去の人間関係でカバーしたという状況ですし、その人達からの支援は、企画よりも私が新しいことにチャレンジしているということに共感をされたと思っています。もちろん、それも嬉しいことです。
しかし、この企画をきちっとターゲットの人たちに届けることができれば、さらに大きな共感を得ることが出来るという手ごたえは感じました。
これからそれに取り組んでいきたいと思っています。