miibo×notionでWebサイト用のチャットボットを作ってみた

miibo×notionでWebサイト用のチャットボットを作ってみた

どうも、スナコです。
 
今回は誰でも簡単に会話型AIを作成できると話題のmiiboを使ってWebサイト用のチャットボットを作成したいと思います。
 

miiboとは

miibo(ミーボ)は、会話型AIを簡単に構築・運用できるプラットフォームのことで特に、プログラミングの知識がなくても、ノーコードで高性能な会話型AIを作ることができます。会話型AIを作ることで、問い合わせチャットボット、社内制度回答ヘルプデスク、AIコンシェルジュといった便利なツールを誰でも簡単につくることができます。
 
今回はこのmiiboを使って実際にWebサイト用のチャットボットを作ってみたいと思います。
また、返答内容もnotionに記載してある内容のみを回答してもらうように設定してみます。
 
miiboのチャットボットの作り方は大きく分けて以下の通りです。
  1. アカウント作成
  1. チャットボットの初期設定&AIへの指示(プロンプト)設定
  1. AIに読み込ませる知識の設定
  1. 公開
 
それでは実際に作ってみましょう!
 

1,アカウント作成

まずはmiiboのアカウントを作りましょう。
Googleアカウントを使えるので、簡単ですね。
 

2,チャットボットの初期設定&AIへのプロンプト設定

アカウント作成後、エージェントと呼ばれるBOTを作成する画面になります。
「通常モードで新規作成」を選択します。
 
 
そうするとエージェントの初期設定画面が表示されますので、
  • エージェントの名前
  • 提供者名
  • アイコン画像
  • 説明文
を入力してください。全て後からも変更可能なので一旦適当に入力しても問題ありません。
 
 
 

続いてAIモデルとプロンプトの設定です。

今回のAIモデルはを指定しました。ここはその時々の状況で検討すると良いと思いますが、とりあえず何か作ってみたいなどはにしとくと良いかと。
※ちなみに、miiboの無料枠だと月に1,000ポイントが付与されて、AIと会話するたびにポイントが消費されるという仕組みです。は1会話で5ポイント消費します。
 
 
次にプロンプトの設定をしましょう。
miiboではプロンプトを指定する際に、直接入力以外にも2つの方法が存在します。
1,「プロンプトテンプレートから選ぶ」を選択
様々な場面を想定したテンプレートが選択できます。
今回はお問い合わせ対応AIを使用してみます。
2,「AIにプロンプトをかんがえてもらう」を選択
対話型AIが表示され、会話しながらプロンプトを作ることができます。
割と大雑把な指示でもしっかりプロンプトを生成してくれます。使用する際は、この生成されたプロンプトをコピペして貼り付けます。
 
今回はテンプレートからお問い合わせ対応AIを選択して、使用します。
中身を少し変えたい場合などは、指示を直接追記するなどして対応しましょう。
 
 
ここまでで会話型AIの作成が完了しました。
あとは、AIに回答させたい知識を読み込ませる作業となります。
 
 

3.AIに読み込ませる知識の設定

今度は、この問い合わせAIチャットボットの肝になる、プロトアウトスタジオのWEBサイトの訪問者が、聞いてくるであろうよくある質問のデータをmiiboの「ナレッジデータストア」の画面から登録します
 

ナレッジデータストアとは

ナレッジデータストアとは、AIに学習させたい知識を蓄えておく場所です。
ここに知識を蓄えておくことで、 ユーザーの質問に対して、ここの情報を参照した上でAIが応答内容を生成します。
直接入力することはもちろん、WEBサイトやnotion、CSVなどからデータを読み込むことができます。
 
ナレッジデータストアは、miiboが提供するAIに専門知識を与えるためのデータベースです。これは、AIに与える情報をプールしておく、いわば専門知識のバケツのようなものです。このデータストアに登録された情報は、RAG(Retrieval-Augmented Generation)の仕組みを通じて、AIの応答生成に活用されます
 

notionをナレッジデータストアに登録

今回はnotionに想定質問のFAQを記載し、それを登録します。
 
notionとmiiboの連携方法は公式が説明してくれているのでそちらを参考に行いました。
 
 
「データを追加する」から、「notionページ指定して読み込む」を選択してください。
 
読み込むページのIDをURLの中からコピーします。
読み込むNotionページに対してインテグレーションを設定していないと、連携されませんので、miibo公式記事を参考に設定してください。
 
これで、notionの内容をナレッジデータに登録することができました。
チャットボットはこのnotionの内容を参考に回答を生成します。
 

miibo×notionの注意点

ナレッジデータとして、notionを登録する際はマークダウン形式で記載してあげる必要があります。
FAQ形式だとテーブルデータをそのまま読み込ませたいのですが、miiboだと読み込めないっぽいです。
 
このようなテーブルデータはmiiboでは読みこめないので、マークダウン形式で記載しましょう
 
質問部分を見出し2、回答部分を見出し3としてシンプルなマークダウン形式へ変更。
この状態だとmiiboで読み込むことができます。
ほかにも、notion内の画像やトグル内コンテンツ、2列表記以上のコンテンツなどはmiiboで読み込めないようですので、notionに書き込む際は少し注意する必要がありそうですね。
 

4.WEBサイトに埋め込んで公開する

最後に公開設定をして、WEBサイトに埋め込んで終わりです。
 
まずは公開設定で一般公開を選択しましょう。これで、誰でもチャットボットと会話することが可能となります。
 
 
次に公開設定の項目の中から埋め込みタグの項目を見つけて中に書いてあるコードをコピーします。
プロトアウトスタジオのWEBサイトはWraptasで制作しているので、bodyタグの追記箇所にコピペするだけです。
 
上手くいくとWEBサイトの右下に相談するボタンが出てきてAIと会話することができます!
凄く簡単ですね!
 
 

最後に

今回は会話型AIのmiiboとnotionを掛け合わせて、WEBサイト用のチャットボットを作ってみました。
初めて触った状態から1時間もかからないで作れてしまうほど簡単なので、ぜひ触ってみてください。
詳しい説明や、最新の情報などはmiibo公式noteなどを見ることをお勧めします。
 
また、プロトアウトスタジオでは株式会社miiboと共同で「miibo AIプロトタイピング短期講座 by プロトアウトスタジオ」を実施しています。
1ヶ月で実践的AI活用スキルを習得するプログラムとなっており、プログラミングなどは未経験の非エンジニアの方を対象としていますので、生成AIを使った"ちょっとしたAIプロダクト"を自分で企画し開発するスキルを身に着けたいと思っている方はぜひ参加してみてはいかがでしょうか!