MCPやGPT Image-1も体験!日立製作所81名の新人が挑んだ「IoT×生成AIプロトタイピング研修」【研修レポート】

MCPやGPT Image-1も体験!日立製作所81名の新人が挑んだ「IoT×生成AIプロトタイピング研修」【研修レポート】

 
小売、医療、飲食など多様な業界で「市民開発者」を増やすプロトタイピング研修を実施しているプロトアウトスタジオ(運営: dotstudio株式会社)は、日立グループのコーポレートユニバーシティである株式会社日立アカデミーと協同で、2025年5月に株式会社日立製作所のコネクティブインダストリーズセクターの新入社員を対象とした「IoT x 生成AIプロトタイピング研修」を実施しました。
本研修は、IoTと生成AIを組み合わせたプロトタイプの開発に取り組むことで、技術を業務の現場や生活で実際に使いこなす力を養うことを目的に設計されております。 このレポートでは当日の様子などをまとめてお送りいたします。

 

実践力を“楽しみながら身につける”3日間のプロトタイピング研修

この研修は、「IoT技術と生成AIを活用し、現場の課題を自らの手で解決する力を育むこと」をテーマに構成されました。単なる講義型のIT教育ではなく、実際にセンサやマイコン、APIを操作しながらプロトタイピングを行うことで、「アイデアを形にする力」を実体験として学ぶ内容となっています。
3日間の流れは以下の通りです。

Day1|電子工作 × Node-REDで“動かす”体験からスタート

研修初日は、obnizや各種センサを使った電子工作、Node-REDによるビジュアルプログラミングを通じて、IoT開発の基礎に触れました。参加者は、「電子部品を組み合わせて動かす」体験を通して、“デジタルでものを作る”という感覚を体で覚えていきます。

Day2|AIやAPIを組み合わせてアイデアを形にする

2日目は、「AI活用」と「プロトタイプ制作の広がり」に焦点を当てました。
  • 前半はChatGPTなど生成AIを活用したアイデア生成や支援活用を体験。
  • 後半はAPI連携を通じて、「もっとこんなことができたら」という構想を技術につなげるための制作時間に。
  • 最終制作に向けたチームごとのアイデアワークも行われました。 また、最新の技術を知る・触れる機会も設け、MCPやGPT Image-1など、発想の幅を拡げると共に技術的な可能性を体験いただきました。

Day3|プロトタイプの完成と発表で学びを定着

最終日は、チームで完成させたプロトタイプを発表し、学びを共有する場。朝から午後にかけて制作に集中し、午後は少人数での共有・全体発表を実施しました。「手を動かして試す」「正解がない中で仮説を立てて実装する」といった体験を通じて、新入社員は“つくる感覚”を楽しみながら、デジタル技術の実装力と応用力を身につけていきました。

ITへの苦手意識の克服。受講者の声から見える変化と可能性

研修後のアンケートでは、ITへの苦手意識があった受講生が苦手意識を脱却したような回答が多く見られました。生成AIやIoTといったデジタル領域を、「難しいもの」ではなく「自分の可能性を広げる体験」として受け取ったことがうかがえます。
また、満足度は98.8%(うち「とても満足」87.5%)という極めて高い評価を記録しました。

アンケートより受講者の声

「ITに苦手意識があったが、手を動かして形にすることで楽しさを実感した」
「最初はAIやIoTは難しそうだと思っていたが、自分の考えが動きになった時の喜びが忘れられない」
「課題に対して“作って解決する”という新しいアプローチを知ることができた」
「配属後も、今回学んだ知識やプロトタイピングの姿勢を活かしていきたい」
こうした反応からは、単なるスキル習得を超えて、デジタルツールを主体的に扱う意識変容が醸成されていることがわかります。

企業担当者様の声

当社では、日立グループおよび外部のお客様向けに新入社員研修を実施しております。新入社員研修では、職場への配属に必要なスキルの修得だけでなく、仕事に取り組む力を身に着けることをめざしています。
昨年度に引き続き、プロトアウトスタジオ様にIoT×生成AIプロトタイプ研修を提供いただきました。
今年度も、MCPやGPT Image-1などの最新の技術を知る・触れる機会を取り入れるだけでなく、受講者の理解状況に合わせて柔軟に対応いただき、個々がワクワクしながら参加して学ぶ研修を提供いただきました。
その結果、新入社員の99%が本研修を「満足」と評価し、96%が「自分の成長」につながったと回答し、満足度の高さが伺えました。
今後も、協働させていただき、学習効果の高い研修を提供していきたいと考えています。
株式会社日立アカデミー 研修開発本部

社内のデジタル活用の文化を一緒に変えていきませんか

プロトアウトスタジオでは、イオングループをはじめとした非IT領域の社会人を対象に、自ら作るデジタルプロトタイピング研修を実施してきています。
デジタル活用に対する苦手意識がある参加者も多いなか、単純にアプリ開発などを学ぶ研修を実施しても業務イメージとの乖離が発生し、定着しません。
プロトアウトスタジオでは、企画と開発をセットで実行し、プロトタイピングを経験することで自分ごととして活用していける姿勢を整えます。また、どのように研修後の業務や業務生活に結びつけるかを設計と評価をしながら人材育成のサポートを行っています。
少しでも興味を持っていただけた方は、お問い合わせいただけますと幸いです。
 
 
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