超高精細と噂の3Dプリンター 「Qholia」に挑戦してみた!
こんにちは、須那です。
今回はプロトアウトスタジオのオフィスにある3Dプリンターで、超高精細と噂のQholia(クホリア)を使って3Dプリントに挑戦してみたので、Qholiaの使い方から印刷までの簡単な流れと印刷してみての感想を記したいと思います。
今回印刷するのは以前から欲しいと思っていたスマホスタンド。
最初なのでちゃんと印刷までできるかを確かめる意味もあり、シンプルな物を選んでいます。
元の3Dデータは以下の公開サイトからいただいて印刷しております。
スライサーは「KISSlicer」を使用
3Dプリンターでは作成した3DデザインデータをG-codeというファイルの種類に変換する必要があります。
そのためSTLなどの3Dデザインデータを3Dプリンター用のデータに変換できるソフトを使うのですが、そのソフトのことをスライサーと呼びます。
汎用のスライサーとしてはCura、Simplify3D、Prusaslicerあたりが有名ですが、今回使用する QholiaではKISSlicerが推奨されており、下記のリンクから無料でダウンロードすることができます。
英語表記ですが、ダウンロード時に含まれているLanguage Fileを読み込ませることで、日本語表記に変更することが可能です。
KISSlicerを使って印刷まで
早速公開されていた3Dデザインデータを取り込んでみます。
個人的にKISSlicerの好きな点は初心者向けにメニューを設定できることですね!
いろんなスライサーを使ったことがあるわけではないですが、KISSlicerは初心者向けに設定を変更することで、最低限どこを設定すればいいのかが一目でわかります。
とりあえず「スタイル」と「サポート」の二点を設定すれば一旦印刷できるかなといった感じでした。
まずは「スタイル」の設定です。
素材_径_厚を選びます。
ここでは色々と選択肢があってどれを選んでいいかわかりませんね。。。
一応調べるとフィラメント[PLA]で、ノズルが0.3、積層ピッチが 0.1 の場合は PLA03_01を選択するという意味らしい。
ノズル、積層ピッチの数値が小さくなるほど細かい表現が可能になるそうです。
(PLA03_01よりも、PLA01_0075の方が精密な印刷ができる。その分時間はかかる)
結局どれがいいのかよくわからないのでデフォルトっぽいPLA03_01を選択。
次にサポート材の設定。
個人的に3Dプリンターを使っていて、一番難しいのがこのサポート材の設定だと思います。
印刷はうまくいってもサポート材が剥がれなくて使い物にならないパターンがよくあります。
なので、今回は一旦サポート材無しで印刷してみます。
ここも細かく設定できそうなので、次はサポート材の設定をして挑戦したいですね。
最低限の設定はこれで完了です。
あとは右上のスライスを押すと3Dプリンターに対応したG-codeファイルに変換することができます。
ただ、一旦印刷物をかなり小さめに設定して、想像通りに印刷できるかやエラーが起きないかをチェックすることをお勧めします。
スマホスタンドのサイズでも印刷に5時間以上かかることが普通なので、印刷終わってから想像と違うと時間の無駄感がすごいです。。。
(3Dプリンターを使っていると、印刷始めてから課題や修正点など出たりするので、小さいスケールでまず印刷してみてという小さなサイクルで挑戦していく大事さを身に染みて感じます)
左上のメニュー⇒All Models ⇒倍率指定で大きさを変更変えることができます。
今回はまず3割の大きさで印刷してみて、問題なさそうかチェックしてから再印刷かけています。
印刷データが確定したら、あとは本体に付随のSDカードを挿入し、Printing ⇒ 対象ファイル選択 ⇒ Confirmを選択で印刷が開始されます。
そんなこんなで今回できた作品がこちらになります。
左が3割のサイズで印刷したもの。
充電ケーブル用の穴もきれいにあいてますし、曲線なんかも滑らかに印刷されていますね!
スマホ設置のサイズ感もぴったりでした!!
Qholiaを使ってみた感想
正直なところスマホスタンドといったシンプルな造形物だと、以前使っていたEnder3 v2 Neoと比べてもあまり違いを感じることができませんでしたが、複雑な設定やノズルや積層ピッチの選択肢の多さからも、もっと複雑な造形なんかだと違いがはっきりしそうですね!
(フィギュアなんかを印刷すると髪の毛一本一本まできれいに造形できるそうなので、いつかやってみたい)
スライサーのKISSlicerに関しても最初は戸惑いましたが、細部にこだわらずとりあえず印刷するだけなら初心者設定にするだけで完成するので、そこまで難しくなかったイメージ。
とりあえず次はもう少し複雑な造形にQholiaで挑戦したいですね。
今後も3Dプリンターを活用して、身近で欲しいものをどんどん作っていきたいと思います。