LINEで子供の薬を簡単検索!サポート型LINEBot「メディエイド」
プロトタイプの紹介
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使ったツールはGoogle Apps Script(GAS)とLINEBot
LINEで薬の名前、体重、年齢、処方箋に記載された製剤量を送ると、GASがスプレッドシートの情報をもとに自動で計算して、結果をLINEで返します。
これにより、暗算することなく子供の薬の量を計算してくれるだけでなく、処方箋の量が問題ないかを瞬時に判断してくれます。LINEを使用することによる計算時間はわずか20秒で完了します。また、基準外の計算結果が表示されたときは、管理者に対してアラートメール通知も送られます。
FBを経て、最終的にLogの保存とリッチメニューを利用したソートを実施しています。
背景説明
自社において、調剤インシデント(お薬のお渡し間違い)は、最も大きな問題です。その中で子供の薬に対して間違えてしまう事も多々あります。その現状を打破しなければならない状況となっていました。
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子供の薬は、基本的に「計算」が必須になります。その計算過程に関連したミスが調剤インシデントに直結していることが殆どです。暗算のミス、薬自体を覚えきれていない、忙しくて計算手順をせずに薬を作る、この三つです。
そのため、作成するプロトタイプに求められるのは、自動で計算してくれる機能を導入すること。そして、薬の知識が不完全でも安心して頼れるサポート体制があること。さらに、操作が簡単で時間がかからないことでした。
結果
計算にかかる時間 2~3分から20秒まで短縮
1日100枚以上来た薬局の場合、1日4時間の時間短縮に成功
安全性 作成してからインシデント件数0件
「作る前に計算する」という意識づけが出来ました。
FBに、使うのめんどくさいと思っていたが、全然苦にならなかったという意見、子供の処方箋が殆ど来ないので、たまに来たときに凄い安心するという意見を頂き、概ね良い感触だったと思われます。
今後の展望
miibo、もしくはdialogflowの導入を行い、チャットボットのように応用のきいた回答が出来るように改良を加えていく予定です。計算だけでなく、添付文書の内容などを記憶させ、相互作用なども回答ができるようにしていきます。