会話のきっかけを作ってくれる『よよぼっと』

会話のきっかけを作ってくれる『よよぼっと』

制作物の紹介

会話のきっかけを作ってくれるドラムスティックケース”よよぼっと”を作りました。言葉で自分のことを表現したり、自分の演奏を再生してくれたり、心拍と連動してドキドキ感など言葉や音楽で表現出来ないリアルな感情を表現できるドラムスティックケースのプロトタイプです。初対面の人や話しかけたいけど会話のきっかけがないときなどに共通の話題を作ってくれるので、ほんの少しの勇気を出しやすくなり、話しかけやすくなります!
 

本プロトタイプの制作に取り組もうと思った理由

 本プロトタイプ制作に取り組もうと思った2つの原体験を紹介します。

①一歩踏み出せずに話しかけれなかった弱い自分

 
 
 学生時代、気になってた子から推しのライブに誘われ、楽しみにしていた時の話です。ライブ当日、待ち合わせしていたら、私以外にもう一人全然知らない男性がその子のことを待っていました。全然聞いてなくて驚いたのですが、その子の友人らしい。嫌いとかそういう感情、全然なかったのですが、お互い自己紹介して、そのあと一言、二言話した後、会話が全然続かない。その子と友人は会話が続くのですが、私は話の前提知らなくて会話に入っていけない。しだいに二人の一歩後ろを歩きはじめる私。話かけたいけど話かけれない。近くにいるのに少し遠く感じました。
 

②ほんの少しの勇気が出せなくて渡せなかったドラムスティックケース

 
 
 数年後、憧れの人と対面したときの話です。プレゼントとして手縫いのドラムスティックケースを作ったのですが、もらってくれなかったらどうしようって弱気になってしまって、渡すことに迷いが出て渡せませんでした。あれだけ想いを込めて縫ったのに、受け取ってもらえなかったらって思ってしまってほんの少しの勇気が出なくてそれが出来なかった。本来渡すはずだった相手のもとに行けず、手元に想いだけが残ってしまったドラムスティックケース。心のどこかでひっかかっていました。
 
 

制作してどうだったか?

 自らの力でドラムスティックケースから生まれ変わらせた”よよぼっと”で、僅かながらも会話のきっかけを作れるようになりました。そこで、今まで勇気が湧かずできていなかった様々なことに、一歩踏み出して挑戦することができました。
 

7年間話せなかった友人と話せた

 
会っていない期間が長くなれば長くなるほどいつの間にか、話かけれなくなっていました。でも、話したいって気持ちはずっと持ってました!”よよぼっと”が出来たこのタイミングで話さなかったら、もう二度と話せない気がする。思い切って話してみました!自分だけがいつの間にか見えない心の壁を築いてしまっていたことに気づきました。
 

コミュニティのライトニングトーク(LT)で発表出来ました

 
いつもはただの聴衆だった私が心の中で「自分も発表してみたい」という小さな希望ができました。しかし、不安や恐れにとらわれ、なかなかその一歩を踏み出せませんでした。 ある日、自分の中の小さな希望を実現する決意をしました。「変わりたい!」その一心で、勇気を振り絞り、ライトニングトーク(LT)へ応募しました。自らの言葉で人々に語りかけることで、心の壁が崩れ、繋がりが生まれました。
 

プロトタイプを作ったことで新たな展望を見いだせました

 
電子工作で”よよぼっと”を生み出したことで、私は一歩踏み出すことが出来ました。次のステップとして、”よよぼっと”を使って頂くことで、”会話のきっかけがない。勇気が出ない。”など私と同じように悩んでいる人達が一歩踏み出せる手助けが出来ればと考えております。さらなるステップとしては、"よよぼっと"の作り方を伝え、実際に作っていただく活動を継続することで電子工作の価値や楽しさを広め、独自の電子工作を通じて自身が抱える悩みが解決出来た!っていう人を増やしたいと思っています。将来的には、電子工作で一歩踏み出せた人達の姿をみたり聞いたりして、私も含めた他の人もインスピレーションを受けて、自身の新たな課題を解決するプロトタイプを作り続ける文化を広げていきたい!と考えております。
 

本制作に関するCFページ