それって自分で作れるかも~企画・開発・発信の輪を広げる為には~
プロトアウトスタジオを通じて取り組んだこと
僕は本科クラスに参加していたのですが、最終制作活動として、クラウドファンディングにチャレンジするのではなく「テクノロジーを使って組織変革を行う」という活動を行いました。
僕は会社から送り出されて参加をしていたこともあり、プロトアウトに参加して得たものを早く会社に還元したい(正直なところ、還元しなければという義務感・危機感もありました)という想いがあり、色々と悩んで、講師の皆様にも何度も面談を行っていただき、組織変革の活動を行いました。
本科生としては初の取り組みだったので、まずはゴールを決めるところから始まりました。
先にゴールからお伝えすると、、、
DEMO DAY で自分以外の2名に登壇してもらい、テクノロジーを活用した自身の取り組みを発表してもらう
です。
自分以外の2名というところが肝で、組織変革を行う為には僕自身がテクノロジーをガシガシ使って業務改善や効率化を行っていくだけでは足りなくて(それはそれで大切ではありますが)組織改革を一緒に行う仲間を増やしていく事が重要です。
僕の会社は業種で言うと「製造・小売」に分類され、ITリテラシーはあまり高いとは言えない会社です。
- ブラウザは何を使っていますか?と聞くと「ヤフー」です。
- エクセルでVlookupが使えれば「エクセルの神」と崇められる
そんな感じをイメージしていただければと思います。
そんなところから、2名に登壇をして頂く為に行った事は大きく分けて2つです。
②会社の全体会議で事例共有
ここからそれぞれの取り組みと成果についてお伝えさせていただきます。
①ワークショップの開催
「ChatGPTにGASのコードを書いてもらい、スプレッドシートに入っているリストに対して一斉メールを送信」
というワークショップを行いました。
それまでにも「ChatGPTを使えば何でも出来る」ということは発信していたのですが「何でも」というのが範囲が広すぎて、もう少し日常業務に近いところでの具体的な活用事例を伝える為に行ったワークショップでしたが、このワークショップを通じて
「毎月月初に送っている未入金先へのメールを一斉送信したい」
という業務改善の種が出てきました。
僕の会社では多いときだと月に1000枚ぐらい請求書を発行するのですが、1000枚もあると中には紛失してしまったり、払い漏れてしまう人もいらっしゃり、その人たちに対して入金催促のメールを今までは1件1件送っていたものを一斉に送りたい。という要望です。
こちらに関して、ワークショップで使ったコードをベースにして、無事実装することができ、業務時間の短縮を実現することが出来ました。

②会社の全体会議での事例共有
①は個別に働きかけていく活動でしたが、それだけでは足らず、マスに対してのアプローチも行いました。
具体的には月に一回開催されている会社全体の会議の場でプロトアウトスタジオで学んだことや、最近のテクノロジーについて
- ChatGPT
- Glide
- Power Automate Desktop
- Airtable
などの活用事例を共有しました。
①は打率は高いのですが個別に働きかけるので時間がかかります。
②は打率は低いですが発信先の母数が増やすことが出来ます。
①は一本釣り、②は大網漁といった感じかなと思います。
この取り組みに対して、反応してくれて、かつDEMO DAYでの発表(実装)まで出来た人がいます。
具体的な内容は割愛しますが、僕の会社に「製造表」という複雑なエクセルファイルがあって
- ChatGPTを使って「製造表」に組み込まれている数式を解析して自分でも数式を修正出来るようにしたい
- VBA(マクロ)が入っているけど何が起こっているか分からないから理解したい
という内容でした。
結果としてはChatGPTで全てを解決することは出来なかったのですが、
ChatGPTを使えば何とか出来るかも
というところから始まり、今では製造表の作成者と定期的に打ち合わせを実施して、自分でも少しずつメンテナンスが出来るようになってきました。
こちらは当日の発表の様子(仕事中に参加してもらったので防塵服です)

取り組みを通じてどう思ったか
大きくは2つの取り組みを行って、2つの成功事例を紹介させていただきました。
両方に共通していて、ここが大切じゃないかなと思っているのは
無意識の課題(=不満)
を
テクノロジーを使えば自分で解決出来るかもしれない(=企画)
にすることです。

企画まで出来れば、開発のフェーズはChatGPTを使えば何とかなるようになってきたと思います。
開発できれば自分の作った物を発信したい人も多いと思いますし、社内的な話であれば半ば強制的にでも発信の機会を設けるのもいいと思います。
僕の会社の2名に関しては、最初は嫌がっていても、発表するという経験を通じて得ることが多かったです。
組織変革に向けて、プロトアウトスタジオを通じて本当に最初の一歩が踏み出せました。
ここから先に進んでいく為に自己研鑽も大切ですが、仲間を増やして邁進していきたいと思います。